鼻毛ケアには「切る」と「抜く」の2つの方法があり、「切る」鼻毛ケアには鼻毛ハサミか鼻毛カッターを使います。
こう書くと、「鼻毛ハサミと鼻毛カッターってどっちを使えばいいの?」と思うでしょう。
この記事では、鼻毛ハサミと鼻毛カッターのメリットとデメリット、選ぶときのポイントについて解説します。
鼻毛を切る方法:鼻毛ハサミ
鼻毛ハサミで切るのが、最も簡単な「切る」鼻毛ケアです。
一般的なハサミだと、鼻の穴に入りにくく、入ったとしても鼻の内側を傷つけてしまいます。
鼻毛を切るときは、鼻毛カット用のハサミを使いましょう。
鼻毛ハサミで鼻毛を切る方法
- 鼻の中の水分や鼻くそを拭き取る
- 無表情な状態ではみ出している鼻毛を切る
- 表情を変えたときにはみ出す鼻毛を切る
- 鼻毛の切りカスを取り除く
- 鼻毛ハサミをアルコール消毒する
鼻の中の水分や鼻くそを拭き取る
鼻毛を切る前は、鼻の中の水分や鼻くそをしっかり拭き取ります。
鼻毛が濡れていたり、異物が付着していたりすると、鼻毛が倒れて思うようにカットできず、鼻の中を傷つけてしまうリスクがあります。
ティッシュやハンカチ、綿棒で丁寧に拭き取りましょう。
拭きとった後は、湿らせた綿棒で鼻毛を撫でて鼻の入り口方向に向けると、まとめて切りやすくなります。
無表情な状態ではみ出している鼻毛を切る
まず、無表情でも鼻の穴からはみ出している鼻毛を切ります。
鼻毛を切るときは、ハサミを持つ手とは反対の手で鼻を押し上げ、鼻の中がはっきり見えるようにします。
鏡を見ながらハサミの先端を鼻の入り口付近に入れ、ハサミの刃に触れた鼻毛をカットします。
ポイントは、入り口付近に生える鼻毛は1本ずつ根元から、鼻の奥から伸びている鼻毛は毛先だけを切ることです。
実は、鼻毛ハサミでカットして良いのは、「鼻の入り口付近に生えている鼻毛」か、「鼻の奥に奥に生えていて鼻の穴からはみ出ている鼻毛の毛先」だけなんです。
鼻の奥に生えている鼻毛を根元から切ろうとすると、鼻の粘膜や嗅毛を傷つけるリスクがあるからです。
鼻毛を切るときは、奥の方に刃先が入らないよう細心の注意を払う必要があります。
表情を変えたときにはみ出す鼻毛を切る
切る鼻毛ケアは、無表情の状態ではみ出している鼻毛をカットするだけでは不十分です。
表情を変えたときに鼻の角度が変わり、鼻毛がはみ出すことがあるからです。
鏡の前で口角を上げたり口を開けて鼻の角度を変え、はみ出た鼻毛もカットしましょう。
一通りカットが終わったら、鼻の先っぽをつまんで、上下左右に動かして切り残しを確認します。
見逃しやすいのが、鼻を下に押し下げながら口角を上げた(笑った)ときにはみ出る鼻毛です。
無表情~微笑むくらいなら鼻の中に収まっていますが、大笑いしたときにはみ出すリスクがあるので、忘れずにカットしておきましょう。
鼻毛の切りカスを取り除く
鼻毛を切った後は、鼻の中に切りカスが残っています。
放置すると体内に入って不衛生ですし、チクチクして不快です。
湿らせたティッシュや綿棒で鼻の内側を拭って切りカスを取り除きましょう。
鼻毛ハサミをアルコール消毒する
鼻の中には鼻毛にブロックされた雑菌やゴミ・ホコリが溜まっているので、鼻毛をカットしたハサミをそのままにするのは不潔です。
鼻毛ケアが終わったら、アルコール消毒をして雑菌などを取り除きましょう。
アルコールを吹き付けてティッシュで拭うか、除菌成分が含まれるウェットティッシュで拭く方法が一般的です。
鼻毛ハサミのメリットとデメリット
鼻毛ハサミのメリットとデメリットをまとめました。
メリット | デメリット |
・価格が安い(100円~)
・サイズが小さく持ち運びやすい ・電池や充電が不要 ・切りたい鼻毛だけを選んでカットできる ・カット音がせず外出先でも使いやすい | ・カットする量が多いと時間がかかる
・1本ずつ切るのでカット後の長さがバラバラ ・鼻の粘膜を傷つけるリスクがある ・刃先で鼻の奥を傷つけるリスクがある ・鏡に映らない鼻の内側をカットしにくい |
カットする鼻毛の量が少ないなら、鼻毛ハサミで十分でしょう。
ただし、刃先で鼻の中や粘膜を傷つけるリスクがあるので、取り扱いには十分に気をつける必要があります。
鼻毛ハサミの選び方
鼻毛ハサミは、薬局やコンビニ、ネットで簡単に買うことができます。
100円均一でも売っており、価格による性能の違いはそれほどありません。
でも、紛らわしい商品が多いので、買い間違いには注意が必要です。
例えば、まゆ毛用ハサミは鼻毛ハサミと同じエチケット用品で、大きさも似ています。
また、赤ちゃんの爪切り用のハサミと間違えることもあります。
鼻毛ハサミは、鼻の内側を傷つけないように刃先が丸く、鼻毛を切りやすいように刃はまっすぐです。
一方のまゆ毛用ハサミは、眉毛を1本ずつ切りやすいように刃先が鋭く尖ってカーブしているので、鼻の内側を傷つけるリスクが高いです。
また、鼻の中は雑菌だらけなので、鼻毛を切った後に眉毛を切るのは衛生面からもおすすめできません。
鼻毛を切る方法:鼻毛カッター
鼻毛カッターは、鼻毛を効率的かつ安全にカットできる鼻毛ケア用品です。
家電量販店やネットショップで販売されており、見ただけでは鼻毛カッターと分からないオシャレな商品や、まゆ毛やうぶ毛を剃れる商品もあります。
鼻毛カッターで鼻毛を剃る方法
- 鼻の中の水分や鼻くそを拭き取る
- 鼻毛カッターをオンにして先端を鼻の中に入れる
- 角度を変えて先端を鼻の中に入れる
- 鼻毛の切りカスを取り除く
- 鼻毛カッターを掃除する
鼻の中の水分や鼻くそを拭きとる
鼻の中に水分や鼻くそが残っていると、鼻毛カッターが本来の機能を発揮できません。
また、鼻くそが付着して故障するケースも報告されています。
鼻毛をカットする前に、湿らせたティッシュや綿棒で鼻の中を拭きとり、水分や鼻くそを取り除いておきましょう。
鼻毛カッターをオンにして先端を鼻の中に入れる
鼻毛カッターをオンにして、先端を鼻の中に差し入れます。
先端部分は円筒型で、カッターの刃が直に皮膚に触れない設計なので、ハサミのように鼻の中を傷つけるリスクはほぼありません。
ただし、万が一のことを考えて、ゆっくりと出し入れしましょう。
角度を変えて先端を鼻の中に入れる
鼻毛カッターの基本的な仕組みは、電気シェーバーと同じです。
カッターの刃が鼻毛に触れる角度で鼻に差し入れないとカットできないので、角度を変えて差し入れる必要があります。
まっすぐ差し入れて入り口付近をなぞるように動かし、それから上下左右と向きを変えてみましょう。
鼻毛の切りカスを取り除く
鼻毛カッターでカットした後は、鼻の中に切りカスが残ります。
体験すると分かりますが、鼻毛ハサミでカットした場合よりも奥まで切りカスが溜まるので、放っておくと体内に入るリスクが高いです。
湿らせた綿棒で鼻の内側をこすり、切りカスをキレイに拭きとりましょう。
鼻毛カッターを掃除する
鼻毛カッターは、一度のカットで先端が鼻毛の切りカスで汚れます。
電気シェーバーは切りカスが溜まってから掃除すれば足りますが、鼻毛カッターはカットのたびに掃除するのが基本です。
水洗いOKな商品なら先端を水で洗い流し、NGな商品なら綿棒やティッシュでカッター部分をキレイに拭きます。
掃除せずに使用を続けると故障の原因になるので、要注意ですよ。
鼻毛カッターのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・大量の鼻毛でも短時間でカットできる
・鼻毛の長さが一定になる ・鼻の粘膜を傷つけるリスクが低い ・刃先が鼻の中に触れても傷つきにくい ・鏡に映らない内側もカットしやすい | ・鼻毛ハサミより価格が高い
・鼻毛ハサミより大きく重い ・電池または充電が必要 ・1本ずつカットするのは難しい ・カット時に音が出るので外出先では気を遣う |
カットする鼻毛の量が多く、また、ケアの頻度をできるだけ減らしたい場合は、鼻毛カッターの利用が向いています。
また、外出用に持ち歩くこともできますが、電池または充電が必要ですし、カット音がするので場所を選びます。
鼻毛カッターの選び方
鼻毛カッターは、各家電メーカーから販売されていますが、次のような違いがあります。
- 本体の大きさと重さ
- 先端部分の長さと太さ
- 水洗いの可否
- 毛くず吸引機能の有無
- アタッチメント機能の有無
本体の大きさと重さ
手に持って使用するのなので、軽くて手に馴染むものを選びましょう。
また、持ち歩くつもりなら、カバンの中に入れても負担にならない重さの鼻毛カッターを選ぶことが大切です。
先端部分の長さと太さ
各メーカーによって鼻毛をカットする先端部分の長さと太さが違います。
数ミリ単位の違いでも、実際に使用すると効果や感触が全く違うので、口コミ評判を見たり実際に手に取って確かめたりして選びましょう。
水洗いの可否
鼻毛カッターを選ぶときに必ずチェックしたいのが、水洗いの可否です。
鼻毛カッターは使用するたびに掃除する必要があるので、水洗いができるかどうかで手入れの大変さが格段に変わります。
本体を丸ごと洗えるタイプと先端の刃先だけ洗えるタイプがあるので、よく確認して購入しましょう。
おすすめなのは丸ごと洗えるタイプです。
毛くず吸引機能の有無
ハイエンド機種には毛くず吸引機能が付いたものもあります。
手動で毛くず(切りカス)を取り除く手間が省けるのはありがたいですが、価格が高くなります。
また、鼻の構造によっては十分に吸引しきれず、結局は綿棒で拭きとることも多いので、それほどこだわる必要はありません。
アタッチメント機能の有無
女性用の鼻毛カッターには、鼻毛以外に産毛や眉毛をカットできる商品もあります。
アタッチメント(先端部分)を交換するだけで複数の毛をカットできるので、毛の処理を一つの器具でまとめてしたい人にはおすすめです。
アタッチメントを取り換えるので、衛生面を心配する必要もありません。
鼻毛カッターの使用方法は各商品の取扱説明書に記載されているので、正しい使用方法を確認してください。
鼻毛カットは鼻毛ハサミか鼻毛カッターか
鼻毛ハサミと鼻毛カッターのメリットとデメリットを考慮して、両者の性能を3段階で評価しました。
- ◎:優秀
- 〇:普通
- △:気になる
ハサミかカッターか | 鼻毛ハサミ | 鼻毛カッター |
価格 | ◎
安い | 〇
普通 |
サイズ | ◎
小さい | 〇
ハサミより重い |
重さ | ◎
軽い | 〇
ハサミより大きい |
充電・電池の要否 | ◎
不要 | △
必要 |
使用時の音 | ◎
なし | △
あり |
安全性 | 〇
普通 | ◎
高い |
カット時間 | 〇
普通 | ◎
短い |
カット効率 | △
気になる | ◎
良い |
入り口付近のカット | ◎
簡単 | 〇
普通 |
奥の方のカット | △
リスクあり | ◎
安全 |
鼻毛の長さ | △
バラバラ | ◎
均等 |
チクチク度 | 〇
カット部位がチクチクする | △
全体的にチクチクする |
切る頻度 | △
基本的には毎日 | 〇
2~3日に1回程度 |
手入れ | ◎
簡単 | △
手間(水洗いなし) |
価格
鼻毛ハサミの方が安く購入できます。
でも、最近は鼻毛カッターも安くて質の高い商品が増えており、2000円程度で満足できるものもあります。
サイズ
鼻毛ハサミの方が小さくて持ち運びに便利です。
鼻毛カッターも、女性向けの商品には手のひらサイズが多くなっています。
また、鼻毛カッターを持ち歩く男性が増えてきたので、男性用でも小さめのサイズが登場しています。
でも、コンパクトさではハサミには及びません。
重さ
鼻毛ハサミの方が軽いです。
とはいえ、鼻毛カッターも、手のひらサイズなら持ち運びの負担にはなりません。
充電・電池の要否
鼻毛カッターは充電または電池が必要です。
一方の鼻毛ハサミは、本体だけでいつでもどこでも鼻毛をカットできます。
使用時の音
鼻毛ハサミはほぼ無音ですが、鼻毛カッターは刃先を回転させるのでモーター音がします。
音が小さい商品も登場していますが、外出先で使い場合は周りに気を使います。
安全性
鼻毛カッターに軍配が上がります。
鼻毛カッターは、刃先が皮膚に触れない構造なので、鼻の中を傷つけるリスクがほとんどありません。
一方の鼻毛ハサミは、刃先で鼻の中を傷つけることがあります。
カット時間
同じ量の鼻毛をカットする場合、まとめてカットできる鼻毛カッターの方が短い時間で済みます。
ただし、1本や2本だけカットするなら、ハサミの方が便利なこともあります。
カット効率
カット時間に書いたとおり、基本的には鼻毛カッターの方が効率的にカットできます。
ただし、1~2本だけカットするなら、鼻毛ハサミの方が効率的です。
入り口付近のカット
鼻毛ハサミの方が簡単にカットできます。
鼻毛カッターでも先端を鼻の入り口付近で動かせばカットできますが、鼻毛に刃先が当たるように調整する必要があります。
奥の方のカット
鼻毛ハサミは鏡を見ながら使いますが、奥の方は見えにくく、誤って粘膜を傷つけるリスクもあります。
鼻毛カッターなら、奥の方に入れるだけで簡単かつ安全に鼻毛をカットできます。
鼻毛の長さ
切った後の鼻毛の長さは、鼻毛ハサミだとバラバラになりますが、半夏カッターは均等にそろいます。
鼻毛の長さが均等になると、突発的に1本だけはみ出すことが少なくなるので、ケアがしやすいです。
チクチク度
鼻毛を切った後のチクチク度は、切った部位や量によって異なります。
一般的に、鼻毛ハサミは狭い範囲を、鼻毛カッターは広い範囲をカットするので、後者の方がチクチク感が強くなりやすいです。
切る頻度
鼻毛カッターでカットした場合、鼻毛の長さが均等になります。
鼻毛の伸びる速さはどの毛もほぼ同じなので、均等に切り揃えておけば突発的に1~2本がはみ出すリスクを抑えられます。
一方で、鼻毛ハサミでカットした場合、常に突発的なはみ出しのリスクを抱えます。
そのため、毎日こまめに鼻毛をチェックして、はみ出している毛をカットする必要があります。
手入れ
鼻毛ハサミは、アルコール消毒か除菌作用のあるウェットティッシュで拭くだけです。
鼻毛カッターは、水洗いOKなら水で洗うだけですが、水洗いNGだと手入れに手間がかかります。
モテる男は鼻毛ハサミと鼻毛カッターを併用している
鼻毛ハサミと鼻毛カッターには、それぞれメリットとデメリットがあります。
どちらを選ぶかは、重視する項目によって決めることになります。
重視する項目 | 価格、サイズ、重さ、充電・電池の要否、使用時の音、入り口付近のカット、チクチク度、手入れ | 安全性、カット時間、カット効率、奥の方のカット、鼻毛の長さ、切る頻度 |
おすすめ鼻毛ケア器具 | 鼻毛ハサミ | 鼻毛カッター |
エチケットとして鼻毛ケアをしている人は、両方を購入して使い分けています。
例えば、鼻の内側の毛を鼻毛カッターでカットし、入り口付近の毛を鼻毛ハサミで処理しています。
また、自宅での鼻毛ケアは2~3日おきに鼻毛カッターで行い、外出時の鼻毛問題を解消するために鼻毛ハサミを持ち歩いています。
「鼻毛を切るのは鼻毛ハサミか鼻毛カッターか」のまとめ
女性は男性の顔をよく見ています。
イケメンかどうかだけでなく表情や清潔感などを細かくチェックしているのです。
どれだけ他がきちんとしていても、鼻毛が生えていると女性の評価は0点になります。
そのため、普段から鼻毛はキチンとケアしておきましょう。
切る鼻毛ケアをするとして、「鼻毛ハサミか鼻毛カッターか、それが問題だ」という人にこの記事が参考になれば幸いです。